齢をとるに従い、正常でも次のような睡眠の変化が起こります。
1)睡眠が浅くなり深い眠りが少なくなり、熟睡感がなくなります。
2)床に入ってから寝付くまでの時間(入眠時間)が長くなります。
3)途中で目が覚めること(中途覚醒)が多くなります。
4)睡眠のリズムが朝方化し、早寝早起きになります。
このような変化のため、高齢者では自分の睡眠に満足感が得られません。
また、いろいろな身体の病気や心の病気、薬に影響されます。
身体の病気:高血圧、心疾患、喘息、逆流性食道炎、糖尿病、リウマチ、夜間頻尿
心の病気 :うつ病、神経症、認知症
薬 :気管支拡張薬、胃腸薬、降圧薬、ステロイド、抗うつ薬など
高齢者の不眠に対する対策
1)日中に日光を浴びて適度な運動をする。
2)長い時間の昼寝を避ける。
3)夜あまり早寝をしないようにして、真夜中に眠りを集めるようにする。
4)それでも眠りが不十分な時は、医師に相談して少量の睡眠薬を使用します。