不眠とうつ病

・不眠はうつ病の主要な症状で、うつ病の人の8~9割にみられます。

・不眠には、いくつかのタイプがあります。

① 「床についてもしばらく寝付けない」(入眠困難)

② 「夜中に何度も目が覚めてしまう」(中途覚醒)

③ 「午前3時~4時に目が覚めてしまい再び寝付くことができない」(早朝覚醒)

④ 「眠りが浅く眠った気がしない」(熟眠障害)

うつ病ではどのタイプの不眠もおきますが、うつ病に特徴的なのは、しばしば中途覚醒と早朝覚醒がみられることです。

たとえば、午前2時や3時に目が覚めてしまいあと再び入眠できず、布団の中でいろいろと悲観的なことを考え、もんもんとして時間を過ごすのが特徴です。

単なる不眠症だと思って市販の睡眠薬を使ったり、内科で睡眠導入剤を処方してもらっても、うつ病はよくならず不眠も改善しません。