うつ病と疲労感

うつ病では次のようないろいろな身体症状がみられます。

睡眠障害、食欲低下、身体のだるさ、動悸、発汗、めまい、しびれ、口の渇き、胸部圧迫感、
呼吸困難、頭重感、頭痛、便秘、下痢、吐気、腹部膨満感、性欲低下、など

疲労感、全身のだるさ、疲れやすさは、睡眠障害、食欲低下とともに、うつ病の身体症状の中で
多くみられる症状です。

うつ病の人では
「何もしていないのに強い疲労感がある」
「何をするにも体が重くて思うように動けない」
「座っているだけで疲れる」
「すぐに横になりたくなる」
「全身に力が入らない」
などの訴えがみられます。

普通、体の疲れは休息によって回復しますが、うつ病の疲労感は休息しても疲れが取れないのが
特徴です。疲れが取れない日が続き、無力感、億劫感も続く場合は、早めに医師に相談して下さい。

6月病

「5月病」は聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。
5月の連休明け頃に、おもに新入学の大学生の間で見られることから
名付けられた心身の不調です。
ところが最近、特に社会人の場合、5月ではなく
6月に同じような状態になる人が増えており、
「6月病」と呼ばれて問題になっています。そもそも
「5月病」も「6月病」も正式な病名ではなく、医学的
には適応障害と診断されます。
なぜ、6月に心身の不調を訴える人が増えているのでしょうか。
理由として考えられるのは、新人研修期間を長く取る
企業が増えていることや、仕事のIT化・専門化などにより、ベテラン社員も
4月からの様々な変化に慣れるのに時間がかかること。
その結果、ようやく慣れる6月に、たまった疲れやストレスが、
心身の症状となって表れるのではないかと言われています。
さらに6月は梅雨に入るなど気候が不安定なことも、
心身のダルさの要因になります。起床や就寝、
3食の食事時間は規則正しく守りましょう。

感染症

先日の熊本県の地震で激しい揺れに遭われ甚大 な被害を受けられた方々には、心からのお見舞い を申し上げます。復旧にはたいへんなるご苦労もあ るかとは存じますが、一日も早く復旧ができますこ とを心よりお祈り申し上げます。災害発生の被災地 では避難した多くの人が避難所生活をしますが、避難所では多くの人が出入りし、慣れない避難所生 活によるストレス・体力の低下に伴い、抵抗力の低 下も考えられ、風邪をはじめとする感染症には注意 が必要です。多くの感染症は基本的な予防対策で 拡大を最小限に抑えることができます。たとえば外 出後はうがい・手指の消毒ではエタノール消毒剤を 使用する、咳くしゃみの対策ではマスクを着用する などが有効です。特にトイレは環境が悪化しやすく 感染症のリスクが増し、集団感染が発生する危険 性が高まりますので注意が必要です。避難解除ま で健康を維持するために個人の衛生対策の 励行に加え、避難所全体で衛生的な環境の 維持・管理といった取り組みが重要です。

うつ病と物忘れ

うつ病では物忘れがしばしば起こります。
これはうつ病になると脳の神経伝達がスムーズに行われなくなり、脳の機能低下が起こり、頭の回転が悪くなるためです。 このため、次の様な症状が起こります。

1)記憶力の低下
  (物覚えが悪くなる、見聞きしたことをすぐ忘れる、物をどこに置いたかわからなくなる、
   頼まれたことをすぐ忘れる)
2)注意力と思考力の低下
  (物事に集中ができない、本を読んでも頭に入りない、相手の話が頭に入らない、
   理解できない、考えがまとまらない)
3)判断力、決断力の低下
  (些細なことでもあれこれ迷い決められない)

このため、認知症になったのではないかと心配する人もいます。
このようなうつ病による脳の機能低下の症状はうつ病がよくなれば改善します。

錦町公園の桜

クリニック近くの錦町公園の桜はいま満開です。

ヒガンザクラといって、ソメイヨシノより少しピンクが濃く早咲きのようです。

静かでのんびりした雰囲気で、子供と一緒に花見をしているお母さんや、

オフィスの昼休みに訪れる人も多いようです。

錦町公園の桜1 錦町公園の桜2
錦町公園の桜3 錦町公園の桜4