うつ病と日内変動

うつ病になると、午前中は調子が悪く、午後から夜にかけて気分がよくなるという
症状がみられ、これを日内変動と言います。

具体的には次のような症状がみられます。
●早朝に目覚めるが、気分の落ち込みがひどく起き上がれない
●朝、新聞を読んだり、テレビを見る気分になれない
●朝食を取りたいと思わない
●会社や学校に行こうと思うが、気力が出ない
●人に会いたいと思わない

日内変動の原因ははっきりしませんが、生体リズム異常が関係していると推測されます。
治療により朝の気分が楽になってくれば、うつ病が改善しているという目安になります。

秋バテにご注意を

秋バテという言葉をご存じですか? 秋は過ごしやすいはずなのに、体がだるい・食欲が ない等の”夏バテに似たような症状”を秋バテとい います。放置すると様々な病気につながるので、軽 視せず対策をしましょう。秋バテは急な気温の変化 による自律神経の乱れが主な原因といわれていま す。運動不足、ストレス、内臓の冷えなども血の巡 りが悪くなり、秋バテになります。夏の延長線で薄 着や冷たいモノを取り過ぎると、カラダの表面は暑 いのに、中は冷えた状態となり、夏バテ解消どころ か、余計に体調を崩してしまうのです。 予防にはまず、温めの湯船に浸かったり、冷え予 防に冷房の設定や衣服に気を配ったり、季節に合 わせた行動をとること。また、軽い運動をすることで 脳内で体を活性化させるホルモンが分泌され、解 消につながります。 季節の変わり目に特有の、劇的な天候の変化は、 心身にとってかなり大きなストレスになります。 冬のインフルエンザや風邪に対抗するためにも、 今のうちに体作りを意識しておきましょう。

麻疹

2015年には世界保健機関西太平洋地域事務局に より、日本は麻疹の排除状態と認定されましたが、 現在その麻疹が関西を中心に感染を拡大させてい ます。 麻疹は麻疹ウイルスによって引き起こされる急性 の全身感染症で、ヒトからヒトへ感染すると言われ ており、感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感 染、そしてその感染力は非常に強いと言われます が、一度発症すればその免疫は一生持続するとも 言われています。 近年はワクチンの2回接種が行われ、麻疹に感染 する方の人数は減っていますが、ワクチンが1回接 種の頃に子供時代を過ごした20~30代の感染が 増えています。また40歳以上は自然感染により免 疫を得ている方もいますが、ワクチンの接種が行わ れていない世代のため免疫を持っていない方も います。感染すると風邪のような症状が現れ ますが、39°C以上の高熱が続いたり、発疹が 現れた場合には早めに医療機関を受診する ようにし、感染拡大を防ぎましょう。

細菌性食中毒

食中毒を引き起こす主な原因は「細菌」と「ウイル ス」で、このうち細菌が原因となる細菌性食中毒は、 食中毒全体の約7~9割をも占めています。夏バテ で抵抗力の低下しがちな時期であり、また食品内で 細菌が繁殖しやすい高温多湿な気候の続く9月末 頃までは、いつも以上に細菌性食中毒に対する予 防が大切です。 生鮮食品は冷蔵または冷凍保存をし、清潔な調理 環境で細菌が付着・増殖しないように心がけ、肉や 魚など食材によっては十分に加熱を行うことが重要 です。調理後もすぐに食べて、室温で長く放置する ことがないようにしましょう。食べきれなかったもの は、清潔な食器に移し冷蔵または冷凍保存をし、少 しでも怪しいと感じる食材があれば食べないように しましょう。 それでも腹痛や下痢など食中毒の症状が みられたら、脱水症状を防ぐ為に水分をしっかり 摂り、また自己判断で薬を飲んだりせずに、 できるだけ早く医療機関を受診しましょう。

熱中症

熱中症は例年梅雨明けの時期から急増する傾向
があります。身体が暑さに慣れていないため上手
に汗をかくことができず、体温を上手く調節できない
からです。
症状が進むと命にかかわることがある熱中症ですが、適切な予防法で防ぐことができます。
熱中症対策をしっかりと行いましょう。
熱中症の予防のポイントとしては、「水分・塩分の補給」「風通しのよい服装」「部屋の温度は28度を目安とする」「適度な運動で汗をかく」といったものがあります。
症状が出たら応急処置として涼しい環境への避難、脱衣と冷却、水分・塩分の補給を早急に行うことが大切です。また自力で水分補給ができないことが医療機関へ搬送の目安となります。
熱中症は、回復してしまえば終わりというものではありません。
熱中症で体温が高くなると、大腸菌で作られた内毒素が血液中に漏れ出て、体温が正常に戻っても体の抵抗力が弱まるという研究結果もあります。
病院を受診した後は大事をとると共に、しばらくの間は体を労る生活をするようにしましょう。